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劇団ガバメンツ「ロイドと」

  • 執筆者の写真: 康介 早川
    康介 早川
  • 2016年10月26日
  • 読了時間: 2分

劇団ガバメンツ「ロイドと」が、無事終演した。

9ステージ、すべての回で予想を上回るお客様にご来場いただいた。

お客様、キャストスタッフのみなさんには最大限の感謝を。

ちょっと真面目に、終わって思うことをつらつらと。

今回は、新機軸だと各方面で謳ってまわった。

2面舞台だとか、社会派のテーマだとか、それ自体は目新しいものではない。

ただ、僕が、ガバメンツがそこに手を出したこと、

そしてそれがあまり他にないものになったこと、それが僕としては新しいチャレンジだった。

終わってみて、というか終わる前からうまくいったという手ごたえがあった。

もちろんうまくいかなかったこともある。

小さなキャパシティの会場だとどうしても客層の偏りが起こる。

笑いにあふれる回、静かな回があった。

特に今回は、30代から50代くらいの女性に響く物語だったのかもしれない。

それもあり、若い学生さんや年配の男性が多い回はやはり反応は鈍かったように思う。

本来はどのステージに来ていただいても等しく楽しんでいただきたい。

それが叶わなかったのは今後の課題。

初日をあけて、2日目から若干の軌道修正もした。

僕が本当に作りたかったリズムでは、「笑い」という一点において弱かったのだ。

「笑い」の為に犠牲にしたものがあったことは、少し悩ましい事実。

ただ、観に来てくれたたくさんの俳優さんたちがこぞって気に入ってくれたのは嬉しかった。

出演者たちもとても作品を愛してくれ「自信がついた」と言ってくれた。

もちろん、お客様に喜んでいただくことが1番なのだが、

今まではそれだけに力を注いでいたので、今回は演じるプロたちからの大きな反響に少し驚いている。

ただ、玄人好みのマニアックな路線には走りたくないとも思う。

僕は裏腹なセリフが好きだ。物語が好きだ。

しかし多くの人は日々、裏腹で生きているはずなのにドラマや演劇を観るとなると、

即物的な視覚表現や、フィジカルに特化したパフォーマンスに魅せられる。

夢を見たいのかもしれない。それもよくわかる。

だったら僕くらいは、裏腹で、でもこむずかしくならず、笑えて、感じて、考える、

そんなコメディをこれからも作っていきたい。

同じことをしても仕方がないので、次は思い切って、

笑って泣けてケレン味ある活劇をつくる、

予定である。

 
 
 
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